土日のどちらかにと予定していた渓流釣り。
週間天気予報で、事前に調べていた天候でしたが、この時期は天気予報もずれて来るのか?
本当、直前の天気予報でなければ当たり辛い季節。
土日とも予定も特にありませんので、天気の良い方でと云う事で、昨日、行って参りました。
梅雨に入りましたので、晴天までは望みませんが、釣りをするには恵まれた天候でした。
午前、07:00に出ました。
向かう先は、前回、初めて入った、姉川水系中津又谷が気になっていたので決めた。
その谷の上流へ入るつもりでしたので、どのような谷かも分からない。
竿は先日、竿先が折れ、自分で修理してみたNEOと購入したばかりの天平に、購入して未使用で眠っていた渓流刀を持参して、気分一新・・・
奥伊吹の入り口へ到着したのが、08:20頃でした。
照りつける日差しも無く、釣り日和です。
目的の谷に到着が、09:00頃でした。
夫婦連れで山歩きに来られた方に車を停められ、道を尋ねられましたが、私には分かりませんと・・・
更に、先客と思われる車が一台いましたが、別の場所へ移動する気も起らず・・・
釣り人では、無い事を祈って釣り上がる決心を決めました。
今時期、藤の花も見頃ですが、タニノウツギも花を開花させていました。
山紫陽花も一枚、二枚と花びらを開かせ始めています。
先日はこの下流筋で渓流魚が出ましたので、何時、岩魚が出てもおかしくありません。
水が非常に澄んで綺麗でした。
出るはずの場所でも、岩魚が全く出ませんでした。
所々に人の足跡がありましたので、釣り上がった後を私が釣りしているんだと、この時点で気が付きました。
足早に登り、ある程度して、違う河川を攻めようと思いました。
何でしょうか?
シメジの仲間でしょうか・・・
深みも抉れも無い堰堤から、岩魚が出ました。
岩魚は確実にいる事が判りました。
緑一色の中に、まるで、葡萄の様に垂らす、紫の藤の花・・・
喉が渇ききっていたので、冷やした葡萄を食べたくなりました〜笑
暫く、釣り上がると釣り人に追いつきました。
自分 『釣れますか?』
先客さん 『うん』
自分 『やっぱり・・・』
先客さん 『釣れないでしょ?』
自分 『はい^^;』
自分 『これから先も上がって行きます?』
先客さん 『はい、車停めより、下を攻めないと・・・』
自分 『先日、下は釣ったので、上が気になって・・・^^;』
自分 『山を通って、先回りして、釣ってもいいですか?』
先客さん 『いいけど、危ないよ』
自分 『熊ですか?』
先客さん 『熊は何処にでもいる。足跡見れば分かるでしょう?』
自分 『はい』
暫く話したが、此処で昨年、一日70匹以上釣ったらしい、更に40cmオーバーも釣ったと言った。
それで、昨日の話しかけた時点で20匹近く釣っているのだから、魚影は濃い谷に間違いは無い。
山を登り、上流へ目指そうも、気の遠くなるような急勾配に倒木、岩、雑草等の障害物が多くて・・・・
川を渡る訳にも行かない・・・
下る決心を決め、下り始めたその時でした。
河川の反対側に林道があるではありませんか?
林道を登り上流へ登りました。
釣り人を一気に追い越し、更に登ると、来る途中で話した夫婦連れの方が上から降りて来ました。
それも雑草の茂みの中から出て来たので、びっくりしました。
自分 『何しているんですか?こんな所で・・・^^;』
叔父さん 『峠を越えたいのだが、道を間違えたみたいじゃ〜』
叔父さん 『しかし、また、偉い所で釣りしてるな〜』
自分 『いや〜^^;』
叔父さん 『ここ中津又谷は、関ヶ原の戦いで敗れた石田光成が逃れたルートらしいのだが、違うのか・・・?』
今、良く考えると、車停めから林道が二本二股に分かれていた。
一本は山へ向かって走っていたので、其方が石田光成が通過した新穂峠でなかろうか?
世紀の決戦の地、関ヶ原での戦いに敗れた石田光成が、京都六条が原で斬首されるまで、春日村へ逃げ、更に春日村から奥伊吹へ戻り、奥伊吹から曲り谷を抜けて、草野川へ出たらしい・・・
春日村から奥伊吹へ出るのに使ったルートが、まさに、この林道付近だと・・・・
いや〜勉強になりました。
更に、その叔父さんの用意周到ぶりには、笑いも出る程でした。
熊の話になると・・・
叔父さん 『わしは小谷山で熊に襲われてるから・・・』
叔父さん 『大河ドラマ江で話題になった山あるじゃろ?あそこじゃ・・・』
自分 『マジっすか?^^;』
叔父さん 『後ろで、何かが吠えたと思ったら、15m位先から、一気に襲いかかって来たんじゃ』
自分 『・・・・^^;』
叔父さん 『立ち上がって襲われたらおしまいじゃったが、そのまま谷を下りて行ったんで助かった・・・』
叔父さん 『それから、怖くてな〜』
叔父さん 『鈴二つに、笛、匂いに敏感と聞くので蚊取り線香ぶら下げて、爆竹も持参じゃ〜』
自分 『やっぱ、熊は危ないんすね?』
叔父さん 『お腹すかした熊や、子連れは危ない』
自分 『板名古川で一度会っています・・・』
叔父さん 『板名古川か?山に熊一頭はいるから、気を付けて・・・』
自分 『はい、分かりました〜』
その後、丁度、川が二股に分かれていた。
先客の釣り人さんが上がって来るので、本流の方は釣らずに、細い方を攻める事にしました。
餌にあふれたこの時期の岩魚は、然程大きくなくても、お腹を膨らして大きく見えるものです。
綺麗な日光岩魚が出ました。
こんな小さな小渓流ですが、岩魚は濃いです。
幾ら渓相が良くて大きな河川でも、岩魚がいなければ釣れない。
岩魚は足で釣れとは、この事かの如く・・・
背びれの見えそうな小渓流で、ひっそりと生息する岩魚を今回も頂きました。
この時期は内臓、鰓、血を抜き鮮度を保持します。
更に、熊笹を敷いておけば腐る事なく持ち帰る事が可能。
渓流刀の切れ味は抜群でした。
自分で2匹までと言っておきながら、この日は、4匹も料理・・・笑
普段、持って帰らないから、いっか〜 笑
自分を許してしまいました〜 笑
ナメコの時期ではないので、やはりシメジでしょうか?
ミズ(ウワバミソウ)もあちら此方で生えています。
ワラビも生えていました。
此れは下界でも取れます。
先日、修理した竿先リリアンが取れてしまったので、谷を下りました。
車に戻ると、先客の釣り人さんがいました。
24~25cmの岩魚を釣ったそうな・・・
車に乗り込み、少し下って堰堤を攻めるべく、購入したばかりの竿、天平を出しましたが、谷に下りる時に、また、折ってしまいました・・・^^;
糸を結びつけて、釣りをするも、まともな釣りも出来ずに終了。
今現在、天平は何とか自分で修理しましたが、何時折れるか分からない谷ですので、NEO、天平共に、竿先部分を釣具屋で取り寄せ中です。
先端部分ですので、どうにでもなるもの・・・
次もめげずに頑張ります。
家に帰り、久しぶりに岩魚焼きで、一杯だけ飲みたく・・・
焼酎ロックで、美味しく頂きました。
この楽しみがあるから、渓流釣りは止められません^^